イノブンインテリアデザインblog

イノブンのお店をデザインしてきた作者が 店舗,住宅のインテリアをプロデュース

カテゴリ: イノブンの店舗紹介

昨日、イオンモール桂川オープン致しました!
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今年イノブンは、200周年

最初は、紙屋(和紙)さんでその関連から文房具屋さん 

そして今の雑貨店にいたったそうです。

イノブンの会長が幼少の頃は、紙吹雪を南座に納められていたそうで

歴史の重みを感じます。

プランニングにあたってフレンチな雑貨を中心に扱うお店なので

200年前のフランスをモチーフに

イメージを膨らませています。
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お店に寄っていただいたおり

そんな事も感じていただければ幸いです・・

▼before                  ▼after
IMG_0635現場桂川


19世紀 パリ万博が始まった時期でもあり
エッフェル塔もその頃建造されています
ガウディの建築で有名な アールヌーボー
そんな新しい空気感、機運がここから発信していければと思います。

アール・ヌーヴォーフランス語Art Nouveau)は、
19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に開花した国際的な美術運動。「新しい芸術」を意味する。
花や植物などの有機的なモチーフや自由曲線の組み合わせによる従来の様式に囚われない装飾性や、
鉄やガラスといった当時の新素材の利用などが特徴。
 (ウィキペディアより)
 
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ボタニカルをテーマにしたディスプレィ(oさん流石です!!!)
 

台風が去り今日は秋晴れの1日
また新しい台風が近づいており、油断なりません!

先週末ウッドワンでコラボイベントさせて頂きました
相談会の合間で『カプラ』フランスの積み木です
その積み木に、自然塗料のオスモで色付け
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 最近の幼稚園には置いてるみたいで
来られた御客様のお子さんの方が良くご存知でありました(笑)

いよいよ

桂川店オープンも秒読み開始!
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ディスプレー中のキュートな
Nさん とともに

お店もチラ見せ・・(笑)

楽しい商品と気持ちのよい空間で

是非お買い物して下さい!! 

先に紹介したイノブン北山店から北へ100M程行きますと

NEO MART(VINTAGE STYLE)があり
ます 

オープン当時はビンテージの家具を中心に 展開

カリモクの家具販売は京都では,数店で選ばれたお店でもあります
ねお
現在はこだわりの雑貨までそろっており

ゆったりと買い回れるショップ 

セルリアンブルーのテントが効いてます 


少し脱線しますがa6cbafb9-s
京都北山は.ここ十年ほどで地下鉄の駅ができたりして
街のにおいを発してます. 
 が
,私が20代の頃はまだ田んぼだらけでした.
植物園近くにTREESビル

 ができ そこの1Fのブティックのデザイン,設計を
させていただいたのを思い出します
今は無くなってしまいましたが
マリテフラソワーズ ジルボーのショップで
自信作でした            Trees(1986年)設計:妹尾正治、プロデュース:浜野商品研究所                 
店内は当時使われてなかった赤錆を素材として提案 
床を浮遊したステージのように見せ,
売り手と買い手が舞台の上で演じ合う能舞台を提案   
多感な時期でこの頃のこだわりやデザイン人間関係が自分のソースになってると思います 

ネオ1イノブンといえば京都でナチュラルな雑貨屋さん

のイメージは強いですが
 
アメリカン雑貨のショップ ネオマートも

イノブンなのです
平成元年 かなり昔ですがこの地で営業されてます.
当時は私も京都の会社にいて
ちょうど未知との遭遇(スピルバーグ監督)が流行った前後だとおもいますが

中にある宇宙船に驚かされましたIMG_4864

それから暫くして

イノブンの仕事をさせてもらう事になり

ファサード(入り口周り)とミッドセンチェリーをテーマに

リニュアールのお手伝いをしたのが.5,6年前だったと思います

イノブン版ヴィレッジバンガード

ネオマートが全国区なら歴史的にも内容的にも本家本元

イノブンの懐の深さを感じさせる業態の一つです

まだまだあります つづく........
下記はオープン当時,昔のファサードの写真です
整理していたらでてきました



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北山四条本店の次に私が設計に関わったお店が北山店です

リニュアールでのお手伝いでしたが

BF,1F,1Fの増床,2Fと徐々に形になっていったパターンです

結果的に四条本店と対照的に 10年近くかかって

北山2統一感のある内装になってます 

そんな長期プロジェクトになって携われてる事自体感慨深いです

店のフロアの大きさ,ロケーション,ターゲットにより

デザイン手法は変わります 簡単に言いにくいですが

造形的なこだわりか

素材的なこだわりかって部分で

北山店の1Fは,素材(マテリアル)がプロ受けしています

スチールの亜鉛メッキは,今そんな仕上げにできる

メッキ屋さんがないらしいですし

クラック塗装 積層にしたカウンターや棚板も

今見られたら面白いかと思います

そんな目でまたのぞいてみてください

京都地下鉄 北山駅をあがった交差点にあります



 

紹介の順番は前後します 先に紹介した草津のA/SQUARE店の近所に位置するのが

イオンモール草津店です こちらも高の原店と同じくSATYがキーテナントの

ショッピングセンターです

A/SQUARE店とはほぼ同時期オープンでしたので,CIMG1458

タイトなスケジュールでした

イノブンのイメージの王道南仏の田舎町のイメージです

フランスはパリと古城巡りのツアーでおりたことはありますが

南仏は行けていないあこがれの場所です

 たまたま深夜のテレビでフランスのモンペリエの街

が放映されはまってしまいました  

素直というか単純な私の脳細胞は

モンペリエのイメージでいっぱいでモチーフとして提案

アイボリー色の石畳路地が入り組んだ街

こんもりした木々から木漏れ日が温かい気持ちにさせる

人でにぎわう界隈 シンプルな構成の造作で主動線はそんな空気感を表現

A/SQUARE店と対照的なイメージに仕上がってます

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天満橋店オープンの2年後高の原店がオープンとなります
同じく大型店でイオンのSC内テナントです
SATYがキーテナントの施設で2fのフロアーですが
1Fがほとんど駐車場です コルビジェの設計みたいですね

 一つのお店ができるまでデザイナーとしての思いもありますが.

形になるまで右余曲折があります 

設計の視点で見ていきますとまず出店が決まると場所の確認

図面上の位置関係,お客様の動線を推理し

ラフの平面プランを行います


 平行して現場の確認です建築工事の進み具合もありますが現場に

たっての空気感の体感が私にとってはポイントです

この時点で暖めているイメージとの整合します というかこの空間体験からイメージが膨らむってことになります

inobun 1-11気持ちのいい空気がそよいでる空間をコンセプトに

スペインのアンダルシア地方をモチーフとし
風車が風を送ってる街,路地を構築してます

←イメージパースです


INOBUN006平面プランの段階でイメージパースを立ち上げ

模型を作ったりしながらイノブンスタッフ全員

とイメージを共有していきます

没になる図面もたくさんあります(笑

商品内容,建築工事との絡み,予算
法規等.いろいろな変更調整しながら固まっていきます
 

しかし始めのイメージコンセプトを共有できているか否かですべての
基軸がかわってしまいます

いろいろな手法はあると思いますがある意味

イメージの共有ができていないお店ははやらないと思えるので
ここがポイントだと思います

 

滋賀県の草津に 2店舗出店されてます

タイトルのA/SQUARE店は,JR草津駅前平和堂をキーテナントとした大型施設です

平成12年に出店されたとき設計の声をかけていただきました

天井高が5m近くあるロフト型の路面店タイプの施設でイノブンとして

初めての大型店でした シンプルで複雑な動線計画をコンセプトにいい空間になってましたが

今回施設の建替えで新規プランニングとなりました

草津で2店舗同時出店で平成20年去年の11月オープンしました

同じ地域に2店舗でしたのでMD的なコンセプトも変わってます
店舗イメージも変えて提案しています

モダンでパリの街にあるパークのイメージですが
あえてにおいで感じてもらうよう気を使いました 

商品の彩りが映える店となっており毎回店長の味つけで変わるイメージがよい意味で刺激的です
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イノブン1F今私がいる四条のお店から

設計者の立場で紹介していきますね

京都は河原町,高島屋さんの向かい四条通りに

面したビルが,イノブン四条本店です

京都らしい 鰻の寝床の敷地は,江戸時代から

この地で紙業を営まれていた歴史を感じさせます。

間口が狭く奥に長い建物なので什器のレイアウトは自ずと制限されます。

中央に階段があるため

奥と手前で空間が分かれたイメージで運営されてました

そのときこだわったのは,

フロアーごとのMDとそれに連動するべき環境デザイン

階層が分かれていることと狭い空間を広く見せたい意図もあって

フロア全体のイメージを統一しました 

そしてフロアごとにイメージを変えて

商品とつながったVMDとして環境デザインをしていきました

その効果もあって階段を上がってフロアを移動しても

楽しさ感は伝わったと自負してます 

当時は全体的な統一感が主流だったので,

今では当たり前かもしれないですが

フロアごとに違う意匠の提案は効果的であったと思われます

といっても至ってシンプルなので

今の商品展開に対応できてます 自分自身大好きな店です
 

天満アイソメ大阪に出店された大型店で
設計させていただいたお店が 平成17年オープン

旧松阪屋跡のシティモール内
イノブン天満橋店です 200坪あるお店です

最初にお話を伺ったときのインスピレーションは 大きな売り場なので,

ビルの中に泉のあるオアシスみたいなイメージでした

それを具現化すべく南仏の邸宅に迷い込んだようなストーリーで外部

である広場空間と室内空間に分かれてるような構成としました

イメージを具現化するにあたってのデザインコンセプトは

そのまま形にしないということ 

アミューズメント施設を創ってる訳ではないので

楽しさストーリーは必要ですが,

あくまで商品や人が主役で引き立つよう

考えたので 押えたデザインイメージです

それがモダンさにつながり飽きのこないイメージ 

ヨーロッパの街角でバザールをしているような

にぎわいのあるお店になりました

 いろいろな方にお褒めの言葉をいただいた店で

どちらかというとプロ受けしたお店です

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